大学生の中坊の音楽
今日は暇をもて余していたので、自由気ままに自転車を走らせてみた。
興味のある道を通ったり、時間がなくていつもは行けない場所に行ったりした。
ある大通りを通っていた時に、友達のいない暇をもて余している大学一年生の僕の前を学校帰りの中学生の一群が横切った。
友達と歓談しながら並列で自転車をこぐ中学生たち、大学一年の春休みなのに一つも予定のない大学生の僕。
大学一年生とは、勝負の年である。受験という厳しい荒波を乗り越えたものたちが、いきなり与えられた四年間という自由な時間!サークルに入り、自身のコミュニケーション能力を最大限駆使して数多の友達や何となく彼女を作り、バイトをやって金を手にし、一限を寝ブッチし、レポート提出に追われる生き物になる最初の一年である。
この最初の一年の頑張りが、いかに大学四年間を充実したものにするかというのは想像にたやすいだろう。
僕はどこで道を踏み間違えたのか!!
話を元に戻そう。中学生を見た僕は、ふと考えた。自転車をこいでいる中学生の横を追い抜く僕は何を聞きながら自転車をこげば良いのだろうか、と。ん?別に、音楽を聞く必要はないって??
バカ野郎!!
大学生の威信を保たなければならないだろうがぁ!しかもこちとら春休みスケジュールがブランクなんだぞ!
ここは中坊はまだ聞いていない、ツウな音楽を聞いてやろうと思った。
「Meat Puppets」、これだ。中学生ではまだたどり着いていないであろう少しマニアックではあるが、かの「Nirvana」のカート・コバーンが気に入った音楽。激しくも退廃的でアングラな選曲。カッコつけて聞きながらもデカダンを気取れる。最高だな!
今度から中学生の前では「Meat Puppets」で澄ましてキメてやりたいぜ。
楽しかったが、道草を食い過ぎて目的地を十分に楽しめる時間がなかった~。本末転倒かいな。