ハリボテ探検隊

旅の途中

牛乳で入れたホットココアが飲みたくなる朝

昨日は朝4時に起きてからトウモロコシ収穫のバイトに行ってきた。

僕は完全に朝が弱く、ロングスリーパーで夜型人間である。

 

であるから、もちろん収穫をしながらも脳みそは全く働いていない。ボーっとしながら、意思を持たず指示されたままとにかくトウモロコシをもぎ続ける。

 

しかし、思考をしていないはずの脳の奥深くから、漠然とただ一つの考えが浮かんでくる。あくまでもそれは思考としての次元を持たず、僕の脳みそに深く根差した前提のようなものとしてただ浮かんでいるだけだ。

 

自然には敵わねえ~~!!

 

 

トウモロコシをもぎながら、

 

自然には敵わねえ~~~!!!

 

 

コンテナを持ちながら

 

自然には敵わねえ~~~!!!

 

 

深層心理の奥から

 

自然には敵わねえ~~~!!!

 

 

とにかく自然には敵わないなという思いが浮かんできたのだ。今僕はPCを使ってブログを書いているが、意外にも多くの単純労働は人間の手で行われているのだなということをただひたすらに思っていた。

 

かなり極限状態に置かれたような感じがするが、ただ単に超絶早起きをしただけである。それほど、僕は朝が弱い。

 

 

収穫を終えて、出荷のために加工し終えたら、7時少し前であった。

 

夜型遅起き人間の僕には、今が朝であることが信じられなかった。

 

「朝か、信じられない。」

 

何度その言葉をもらしたことであろうか。作業は僕にとって、時間という概念のない別次元の世界で行っていたようなものだったのだ。

 

昨日は冷たい雨が降っていて、雨が体温と体力をどんどん奪っていた。先ほどまで自然を畏れ敬っていたはずの僕は、帰路をのんきにも歌を歌いながら自転車をこぐのであった。

 

やはり人間は気分屋である。

 

(終わり)